|
|
|
|
725年 僧行基が開いたとされる。近
世期は、山王権現社・弘法大師堂が
あり、寺領3反、寺林東西500間、南
北400間を有した。明治の廃仏毀釈
で現在は観音堂のみを残す。 |
|
|
|
|
|
|
十一面観音
像高175.7cm、一木造り、彫眼、素木
仕上げ。一木造り特有の重量感があ
り、衣文線は精緻に彫られる。姿勢は
硬直して厳しい表現を見せる。 |
|
|
|
|
|
|
大日如来
像高52.7cm、檜材の寄木造、智挙印
に結んだ金剛界。痩せ型で引き締まった体形、広い腕の膝張り。面相は厳しい表情を見せる。 |
|
|
|
|
|
|
702年、善有を開山として創建。 北寺
は、室戸岬の東寺(最御崎寺)、 室戸
の西寺(金剛頂寺)などの通称が正式
な寺号なる。その後、衰退し廃寺にな
るが1948年に再興された。 |
|
|
|
|
|
釈迦如来立像
像高65.8cm、カヤ材の一木造、彩色
仕上げ。左手は前方に垂下して手の
甲をみせる珍しい印相。衣文線は省
略し、衣端をゆれるように表現。 |
|
|
|
|
|
|
持国天・増長天
像高・持国天67.4cm増長天68.0cm
桧の一木造、彫眼。共木で彫られた
岩座に立つ。
|
|
|
|
|
|
|
薬師如来坐像 本尊
像高49.7cm、カヤ材の一木造。全体
に省略的手段をとり、納衣などは 輪
郭のみを表現しているが 柔らかく整
っている。 |
|
|
|
|
|
|
807年、嵯峨天皇の勅願により 弘法
大師が開基。嵯峨天皇の勅願所とし
て 室戸市の大部分を占める大寺領
を有し繁栄した。土佐藩からも信仰を
集め、伽藍が整えられた。 |
|
|
|
|
|
板彫真言八祖像
板寸法87x58cm前後、厚さ約1cm。
中国の真言八祖の像を桧の長方形
の板に薄肉彫りして彩色をほどこす。
|
|
|
|
|
|
724年 、聖武天皇の命を受け、行基
が唐の五台山に似たこの地に創建。
文殊菩薩を本尊とする学問の寺であ
る。夢窓国師により作庭された池泉
式 庭園は、国の名勝に指定。 |
|
|
|
|
|
文殊菩薩及侍者像
像高6077cm 、楠材の一木造、彩色
仕上げ。 文殊菩薩が獅子に乗り、４
人の従者を従える五台山文殊の姿を
現す。五台山は文殊の浄土。 |
|
|
|
|
|
文殊菩薩及侍者像(2)
侍者像4体は、台座まで楠材の一木
造、彩色仕上げ。各像とも首をかし
げた素朴でユーモラスな雰囲気を見
せる。 |
|
|
|
|
|
釈迦如来坐像
像高52.1cm 、桧材の一木造、彫眼、
彩色仕上げ。頭体部を一材から彫り
出す。背面から大きく内刳がされる。
穏やかな表情を見せる。 |
|
|
|
|
|
薬師如来坐像 像高104.1cm 、桜の
一木造、彫眼、素地仕上げ。後頭部、
右手、膝の前部の一部が失 なわれて
いるが、顔立ちや体形、衣文に 藤原
期の特徴が見える。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来立像
像高98.1cm、桧材の寄木造、彫眼、
彩色古色仕上げ。おだやかな顔つき
なで肩の定朝様を受け継ぐ。
|
|
|
|
|
|
阿弥陀如坐像
像高86.1cm、桧材の寄木造。頭体部
を左右に割矧。定朝様を踏襲した整った像である。
|
|
|
|
|
|
大日如来
像高61.8cm、桧材の寄木造、玉眼の
漆箔仕上げ。胎蔵界の大日如来は、
上半身裸形に条帛をつけるが、本像
は偏袒右肩の法衣をつける。 |
|
|
|
|
|
741年 聖武天皇の勅願により行基が
開創。後に空海が、毘沙門天像を彫
造して奥の院に安置する。その後、
長宗我部、山内藩の庇護を受け伽藍
が維持されてきた。境内は国の史跡。 |
|
|
|
|
|
薬師如来
像高99.6cm、桧の一木彫り、彫眼の
彩色仕上げ。股間のY字形の衣文も
古様は残しているが形式化。
|
|
|
|
|
|
薬師如来
像高35.1cm寄木造、漆箔仕上げ。漆
箔は1416年の修理の際に施されたも
の。台座と光背に貼付された銅製の
透し彫りは当初のもの。 |
|
|
|
|
|
724年、吉野川北岸に聖武天皇の勅
願所として行基が開創。柴折薬師とも
呼ばれ日本三大薬師の一つに数えら
れる。本堂である国宝薬師堂は1151
年の建立で四国最古である。 |
|
|
|
|
|
薬師三尊(中尊)
像高132.0cm、桧材の一木造。 頭体
を一材より作り 前後に割り内刳を施
す。頭部を前に出し、腰は絞り、衣文
線が流れる。 |
|
|
|
|
|
日光・ 月光菩薩(脇侍)
古様で素朴な作であり、もとは伝釈迦
如来像の脇侍と推定。
|
|
|
|
|
|
薬師如来像 (伝釈迦如来)
像高134.8cm、桧材の一木割矧造、
前後に割り内刳りを施す。ずんぐりと
した体形と猫背、面長で顎を前に突
き出す。元々は薬師三尊の中尊。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来
像高132.0㎝、桧材の一木造。彫眼の
古色像で内刳りを施す。 定印を結び
顔は 丸顔で伏し目 螺髪も細い。体形
には量感が残る。 |
|
|
|
|
|
807年に空海は嵯峨天皇の勅願を受
けて伽藍を建立。足利尊氏は土佐の
安国寺として利生塔を設置。その後、
火災に遭い堂宇を焼失したが、土佐
藩の援助で七堂伽藍が整備された。 |
|
|
|
|
|
石造如意輪観音
像高53.2cm、大理石造り。石造の仏
像は多数あるが、大理石造は珍しい。右脚を立膝にして座り、衣文や瓔
珞を緻密に彫りだす。 |
|
|
|
|
|
| 空海（弘法大師）の開基。創建当初は真言宗に属した。その後、長宗我部元親の後援で臨済宗の寺として復興。長宗我部家の菩提寺となり雪蹊寺と称する。 |
|
|
|
|
|
毘沙門天三像
毘沙門天および両脇侍像は、毘沙門
天像の足ほぞの銘から湛慶の真作と
判明。1225年頃の作と推定される。 |
|
|
|
|
|
毘沙門天(1)
像高168.0cm 、ヒノキの寄木造、玉眼嵌入。右腕と左手首などが欠損する。一具は全国に3例。京都の鞍馬
寺、福井の青雲寺。 |
|
|
|
|
|
毘沙門天（2）
端正で迫力ある顔で、鎧をつけ、腰を左にひねり、右足を踏み出す。
洗練された写実的表現 。 |
|
|
|
|
|
吉祥天
像高79.7cm、ヒノキの寄木造、玉眼
嵌入。宋風の着衣を付け、腹を前に
出し、腰を左に捻る。
|
|
|
|
|
|
善弐師童子
像高71.2cm、 桧材の寄木造、玉眼
嵌入。首をかしげ、軽く腰を折り、中尊を見上げる。
|
|
|
|
|
|
薬師三尊(中尊)
像高139.5cm、桧材の寄木矧割造、
玉眼嵌入、漆箔 仕上げ。目を見開
き、肉髻は低く、顔一面に目鼻立ち
を刻む。上半身は大きく逞しい。 |
|
|
|
|
|
日光・月光菩薩(脇侍)
像高・日光174.6cm、月光174.1cm、
桧材の寄木、割矧造。玉眼、漆箔 仕
上げ。顔を小さく、体幹部を細身に作
り、左右の向きで変化をつける。 |
|
|
|
|
|
| 寺伝では天平年間に行基菩薩が創建したとする。一度は明治の廃仏毀釈の際に廃寺となるが、1879年に再建される。 |
|
|
|
|
|
菩薩立像 (1)
像高149cm、檜の一木造り像、内刳
りはない。髻は大きく、表情は厳しく、石帯を締める。 |
|
|
|
|
|
菩薩立像（2）
大きな髻や厳しい表情、裳の折り返しや石帯などから唐招提寺の衆宝王菩薩を模したと言われる。 |
|
|
|
|
|
625年に海人族の凡子が、精舎を建
立。志度寺縁起にもなっている龍神
から宝珠を取り返す海女の玉取り伝
説が伝わる。石と白砂の美しい枯山
水庭園「無染庭」は一見。 |
|
|
|
|
|
十一面観音立像
像高146cm、カヤ材の一木造。宝冠
から垂れる 飾りや持物、数珠、天衣
までもずんぐりした体形の中に彫り込
んでいる。 |
|
|
|
|
|
806年に唐から帰朝した空海が創建し
た真言宗最初の根本道場。 広大な境
内には空海ゆかりの国宝や多数の重
要文化財を収蔵。西院には 空海誕生
の地を拝観する戒壇巡りの道がある。 |
|
|
|
|
|
国宝の金銅錫杖頭、一字一仏法華
経序品、重要文化財の地蔵菩薩立、
吉祥天のほか、経典・古文書を含め
約2万点を収蔵。 そのうち約30点を
寺宝名として常設展示。 |
|
|
|
|
|
地蔵菩薩
像高116.0cm 、桧材の一木造。誇張
のない均整のとれた頭体と各部のバ
ランス、穏やかな表情や 柔らかい衣
の質感などは、定朝様に連なる。 |
|
|
|
|
|
吉祥天
像高約135cm、カヤ材の一木、彩色
仕上げ 。内ぐりを施こさない。左手
に宝珠を持ち、右手を下げ与願印を
結ぶ。 |
|
|
|
|
|
吉祥天(2)
厚い体躯、厳しい表情や衣文の渦文
などは平安初期の様式だが、誇張を
抑えた各部の彫法、体部に比べて頭
部が小さいなどから平安中期の造像。 |
|
|
|
|
|
739年に創建。後に空海が真言宗神
宮寺に改める。嵯峨天皇の勅願寺と
なり大寺院となる。 安土桃山期に兵
火を受けて伽藍の大半を焼失。江戸
初頭に高松藩の庇護を受け復興。 |
|
|
|
|
|
不動明王
像高127.5cm(童子像32.5cm) 桧材
の寄木造、玉眼で頭体を通して内刳
を施す。錆下地の彩色仕上げ。衣文
には種々の切金文様が認められる。 |
|
|
|
|
|
701年(大宝元年)、元号にちなんで開
基。江戸時代には、松山藩主の祈願
所となる。鎌倉前期の建立の阿弥陀
堂形式の本堂は 国宝に指定。 小泉
八雲の「うば桜伝説」でも知られる。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来
像高137.9cm、寄木一木造。伏目半
眼に丸顔、ゆるやかに流れる衲衣の
波、低い両膝を包む浅い衣文などに
定朝様がみえる。 |
|
|
|
|
|
釈迦如来
像高83.6cm、一木造。上半身が高く、
ニット帽のような頭の形、厳しい顔貌、豊満な胸部や、厚い膝や衣文線などに平安中期の作風が見える。 |
|
|
|
|
|
586年に創建。聖武天皇の勅願によ
り行基が十一面観音を刻んで本尊と
した。その後、寺は荒廃したが、1305年領主河野家が再建し、本堂(国宝)
を建立。 |
|
|
|
|
|
十一面観音6体
像高143.8～156.3cm、桧材と桂材の
一木造、背刳を施す。歴代の天皇が
即位の毎に勅納と伝わる。中尊を挟
み左右に3体安置。造形はほぼ同じ。 |
|
|
|
|
|
789年に弘法大師が開創。 修行道場
であったことから四国高野とも呼ばれ
ている。鎌倉時代は七堂伽藍も整備
された大寺院となる。 江戸期には阿
波藩の手厚い保護をうけた。 |
|
|
|
|
|
千手観音
像高104cm、寄木造り、頭体部を前後に矧ぐ、膝前に横木を矧ぐ。像内
銘文に眼病が治るようにとの文言があり眼病治癒祈願で信仰を集める。 |
|
|
|
|
|
| 天智天皇の発願により 670年前後に創建。九州の寺院をまとめる府大寺として栄える。1064年の火災により創建時の堂宇は消滅。国宝の梵鐘は九州博物館に寄託。 |
|
|
|
|
|
1959年 多くの仏像を災害から守り完
全な形で保管するため正倉院風の宝
蔵が建設された。 平安末から鎌倉時
代の仏像16体を安置する。高さ5mの
巨像が並ぶ。 |
|
|
|
|
|
|
|
兜跋毘沙門天
像高160cmの樟の一木造。内刳がなく古様を示す。頭部は小さく高い髻を結ぶ。 |
|
|
|
|
|
|
馬頭観音
像高503cm、桧材の寄木造、頭部には三眼の忿怒形が四面あり、髻頂に馬頭をいただく。 |
|
|
|
|
|
馬頭観音(2)
木材を籠形に組んだ胴部には8本の手があり宝輪、宝棒、鉈、剣などの武器を持つ。 |
|
|
|
|
|
|
十一面観音立像
像高498cm、桧材の寄木造。頭部は髻頂に仏面をおき、冠台上に十一面をほぞで差し込む。 |
|
|
|
|
|
|
十一面観音立像(2)
頭体部を通じて、正背面中央・両側面中央で縦に矧いだ四材矧に内刳をほどこしている。 |
|
|
|
|
|
|
不空羂索観音
巨像群の中でも最大で像高517cm、 樟材の寄木造で、幹部は前面一材、背面一材からなる。 |
|
|
|
|
|
観世音寺・不空羂索観音(2)
創建時のものは塑像であったために
1221年に突然崩壊した。翌年に本像が木彫で再興されたもの。 |
|
|
|
|
|
|
聖観音
像高321cm、樟の寄木造、漆箔仕上げ。 左手に蓮華を握り、右手は施無畏印を結ぶ。 |
|
|
|
|
|
|
聖観音(2)
顔面はややうつむき加減で、目鼻口を丁寧に造る。額と顎は狭い。胴をしっかりと絞る。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来坐像
像高220cm、樟の寄木造。上品上生の印を結ぶ。頭部には細かく刻む切
子の螺髪。
|
|
|
|
|
|
吉祥天立像
像高216cm、樟の寄木造。丸顔に小振りの眼･鼻･唇。左手に宝珠を執り、右手は垂下する。
|
|
|
|
|
|
|
大黒天
像高172cm、樟の一木造、足まで丸彫りで内刳がない。日本最古かつ最大の大黒天像として貴重。
|
|
|
|
|
|
|
大黒天
本来の戦闘神の忿怒形に近い顔を
するが穏やかな印象がある。 豊穣
神である大黒様にかわる過渡期の
ものか。 |
|
|
|
|
|
|
1241年、聖一国師が 宋より帰朝後、
貿易商 謝国明と武藤氏の援助によっ
て開いた禅宗寺院。又、聖一国師は、
うどん、蕎麦などの製法と、製粉技術
も日本に持ち帰ったと言われる。 |
|
|
|
|
|
釈迦如来三尊(中尊)
像高 ・釈迦86.9cm 、普賢119.7cm、
文殊119.7cm、桧材の寄木造。中尊
は右手は 施無畏、左手は 与願印を
結ぶ。両脇に普賢、文殊菩薩が並ぶ。 |
|
|
|
|
|
| 三尊ともに穏やかな表情などに平安後期の雰囲気を残すが、釈迦如来の丸く張りのある顔や張り出した胸、 強く波打った衣文線に鎌倉時代の新しい作風を感じる。 |
|
|
|
|
|
| 1208年、大紹正宗国師が開基。たびたびの兵火に見舞われたが、久留米藩の庇護を受け、浄土宗九州大本山として栄えた。広大な境内に多くの江戸建立の堂宇が残る。 |
|
|
|
|
|
善導大師坐像
像高66cm、桧材の寄木造。玉眼。口
中には朱が残る。バランスのとれた体
躯や動きのある衣文から鎌倉後期の
作造。善導は称名念仏を確立。 |
|
|
|
|
|
大紹正宗国師坐像
像高75cm、桧材の一木造、割り内刳を施す。ガッシリした体形で玉眼を入
れた顔は、額に筋を立て気性の厳しさ
が表現される。 |
|
|
|
|
|
| 806年、唐から博多に帰着した空海により最初に建立された寺院。初期の伽藍は永禄・天正の兵火によって全焼。その後、福岡藩の支援により、現在地で再興。 |
|
|
|
|
|
千手観音立像
像高83cm、槇材の一木造。 目じりが
切れ上がり頬が張り、唇は厚く大きく
造られている。体形は厚く膨らみがある。衣文に翻波式、渦文が見られる。 |
|
|
|
|
|
1529年に本願寺第8世蓮如の命によ
り、性空が開基。1665年に現在の地
である祇園町に移転。近代までは筑
州における西本願寺の出先機関であ
った。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来立像
像高82.5㎝、桧材の割矧ぎ造。 肉身
部は金泥仕上げ。着衣部に截金装
飾。制作年代や作者が明らかな基準
例となる。 |
|
|
|
|
|
725年に清賀上人が開山。元寇の祈
祷寺院として栄えたが、室町期の兵
火で千如寺のみが残る。江戸期に福岡
藩が大悲王院を設立。千如寺の廃寺で
仏像等は大悲王院に移管。 |
|
|
|
|
|
千手観音立像
像高約463cm、カヤ材の寄木造。第1
手は合掌、第2手は定印を結ぶ。脇手
は 19対ある。 光背に貼られた小脇手845手を併せて千に近い手を持つ。 |
|
|
|
|
|
清賀上人坐像
像高約70cm、桧材の寄木造。数珠を
右手に経巻を左手に持ち、読経をす
るように口を開き、歯が見える。数珠
と経巻は1956年の修理時の補作。 |
|
|
|
|
|
奈良時代、聖武天皇の勅願で清賀上
人が創建した久安寺の後裔にあたる。
背振山系の浮嶽が、御神体とされる。
境内には、平安時代の3体の仏像を
保管し九州最古の仏像群と言われる。 |
|
|
|
|
|
仏坐像（伝薬師如来）
像高約90cm、両足部まで含んだ一木
造。球形に近い肉髻、顔つきは厳しく
目は 見開き、目尻を上げ、気品あふれる。明治の廃仏毀釈で腕を切断。 |
|
|
|
|
|
地蔵菩薩立像
像高170cm、頭部は比較的大きく、下
半身はやや短い。腹の下の衣の線は
細密である。 衣の下に僧祇支をつけ
る。目は左右で高さが異なる。 |
|
|
|
|
|
如来立像
像高180.2cm、台座下まで一木造。内
ぐりは施こさない。中央に集まる 目鼻
だち、厚みのある体つき、衣文の陰影
のある彫り口に平安前期の特徴。 |
|
|
|
|
|
奈良時代、鑑真により授戒の制度が
整い、筑紫観世音寺に戒壇が設けら
れた。江戸時代に観世音寺から別れ
て臨済宗の律僧が寺を運営している。
その後、博多聖福寺の末寺になる。 |
|
|
|
|
|
盧舎那仏坐像
像高148.5cm、整った螺髪や浅い衣
文、薄い体の厚みなどに 平安後期
の特色。 胸の前で説法印を結ぶ盧
舎那仏は、他に類例がない。 |
|
|
|
|
|
741年 聖武天皇により建立された筑
前国の国分寺の後継寺院にあたる。
往時は 七堂伽藍の大寺院であった。
災害により、江戸中期に廃絶したが、
江戸後期に修復・再興が図られた。 |
|
|
|
|
|
如来坐像（伝薬師如来）
像高212cm、頭部は桧材、胴部は槇
材、背面は楠材の寄木造。頭部が平
安時代、体部は室町以降の後補。寺
伝は薬師如来だが像名に諸説ある。 |
|
|
|
|
|
平安後期から鎌倉時代にかけて彫刻
された60余体の石仏。61体が 国宝に
指定。石仏群は、ホキ石仏第1群(堂ヶ
迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園
石仏の4群に分かれる。 |
|
|
|
|
|
国宝：古薗石仏(15体)
大日如来を中心に壮大な曼陀羅を構成している。中尊の大日如来の頭部は崩落して台座に安置されていたが、1994年に元の位置に復元。 |
|
|
|
|
|
|
国宝：ホキ石仏第一群(25体)
第1龕では三如来坐像が、左右に観音・勢至菩薩を従える。第2龕では阿弥陀を中心に薬師・釈迦の３如来が
並坐する。 |
|
|
|
|
|
|
国宝：ホキ石仏第二群(18体)
第1龕は阿弥陀三尊、第2龕は阿弥陀の小坐像を中心として左右に阿弥陀立像各4体を並列する。
|
|
|
|
|
|
|
国宝：山王山石仏(3体)
山王社の丘陵中腹斜面に釈迦如来
坐像を中心に左右に薬師・阿弥陀如来が並坐する。
|
|
|
|
|
|
|
725年、応神天皇が 現在の地に八幡
神を祀る。八幡信仰は、応神天皇の
威徳を八幡神として称え、仏教と神道
の神々の習合を図る。 八幡神神社は
約4万社あり宇佐神宮はその総本宮。 |
|
|
|
|
|
若宮木造神像5柱
像高 27.1～38.6cm、桂・桧材の一木造。応神天皇の御子五柱(大鷦鷯命、大葉枝皇子 、小葉枝皇子、 雌鳥皇女、隼総別皇子)を祀る神像。 |
|
|
|
|
|
中世、国東半島には天台宗と結び付
いた寺院が多数作られた。その中の
堂宇の一つに真木大堂が、建立され
た。鎌倉期に火災のため焼失し現在
は江戸期再建の小さな大堂が残る。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来坐像
像高216cm、桧材の寄木造り。彩色は肉身に漆箔、螺髪に群青、衣に朱色が見られる。衣文の彫りが浅い定朝様の地方における先駆的作品。 |
|
|
|
|
|
大威徳明王像
像高241cm 、頭体の主要部分は樟
材、手足部は檜材の寄木造。 白牛
に跨がる六面六臂六足の大威徳明
王像としては日本最大のもの。 |
 |
|
|
|
|
不動明王立像
像高255cm、榧の寄木造。背後に勇壮な迦楼羅焔を背負い岩坐に立つ。木彫の不動明王では国内最大級。丸みの多い像容で慈愛のある表情 。 |
|
|
|
|
|
二童子
像高 127～130cm、檜材の寄木造。
制タ迦童子は厳しい表情で 右手に
宝棒を持つ。 矜羯羅童子は、正面
を向き眼を見開いて合掌する。 |
|
|
|
|
|
四天王立像
像高158～166cm、 阿弥陀如来の周
囲を守護するほぼ等身大の像。阿弥
陀如来像より少し後、在地の仏師によって制作。 |
|
|
|
|
|
746年に行基が 宇佐神宮に参詣した
折に、三体の仏像を刻み、諸堂を建
立。 天正年間に大友宗麟によって本
堂をはじめ焼失したが、奥の院は焼
失を免れ、三尊仏も今日に伝わる。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀三尊・薬師・不動
像高283～303cm、樟一木造、内
刳り、白木仕上げ。衣文の細部を
略して平面的に処理する。岩壁と
礼堂の間に巨像三体を安置。 |
|
|
|
|
|
724年開山の長い歴史を持ち、九州
西国霊場の2番札所。九州最古の飛
鳥仏・銅造観音菩薩立像を安置する。奥の院は日本の伝統建築「懸造り」
で建てられた。 |
|
|
|
|
|
銅造観音菩薩立像
像高30.1cm、銅造。台座框の刻銘か
ら702年に周防凡直百背が 亡き母の
菩提のために造られた。 翻転する天
衣等に隋代彫刻の影響が見られる。 |
|
|
|
|
|
645年に法道仙人がこの地で修行したことが羅漢寺の始まり。岩壁にの
洞窟があり、山門も本堂もその中に埋め込まれている。無漏窟にある五百羅漢、室町期の千体地蔵が有名。 |
|
|
|
|
|
羅漢寺石仏
1339年、中国から臨済宗祖の円龕昭
覚が来寺し、1年あまりで五百羅漢像を造立。無漏窟と呼ばれる岩屋に安
置されている。 |
|
|
|
|
|
延久年間（1069～72年）に 日田の豪
族大蔵氏が創建。大蔵氏の滅亡に伴
い寺院も衰退し廃寺となる。現在、跡
地には仏像を保管する収蔵庫が建て
られ公園となっている。 |
|
|
|
|
|
十一面観音立像
像高91.6cm、桧材の寄木造、玉眼入り。秘仏として厨子の中で長期保管されていたため金箔がかなり残っている。 |
|
|
|
|
|
兜跋毘沙門天立像
像高約167㎝、桧の一木造り、彫眼。彩色はほとんど剥落。 正面に鳳風
両側に人物像を浮彫りした宝冠と西
域風の鎧をつける。 |
|
|
|
|
|
毘沙門天立像 (2体)
像高167cm、160cm、桧材の寄木造。
胎内の胸部から腹部にかけて文治3
年(1187)5月28日の墨書銘がある。 |
|
|
|
|
|
四天王立像
像高101～106cm、 桧材の寄木造。やや小ぶりながら力強く四天王それ
ぞれの個性を表現。 1321年に興福
寺の仏師康俊作との胎内銘がある。 |
|
|
|
|
|
1333年に宇佐神宮の菩提寺として創
建。翌年には後醍醐天皇が、宇佐神
宮に鎮護国家を祈念し、勅願寺とした。 宇佐神宮に仕える僧侶の養成と
葬送を行う「おくり坊」とも言われた。 |
|
|
|
|
|
弥勒三尊
像高・弥勒如来143cm、法苑林菩薩
148.3cm、大妙相菩薩 149.5cm 桧
材の寄木造、古色仕上げ。弥勒を蓮
の台座に座った如来として表現する。 |
|
|
|
|
|
弥勒三尊(2)
如来は右手は 施無畏印を左手は降
魔印を結ぶ。 脇侍の菩薩は左右対
称でバランスが 取れている。定朝様
式の院派仏師の作品。 |
|
|
|
|
|
四天王立像
像高131.3～140.5cm 、桧材の寄木
造。顔付きは平坦相の定朝様である。
裳裾は後ろに跳ねる。
|
|
|
|
|
830年、宇佐八幡を勧請し、豊後一
宮である柞原八幡宮を創立した金亀
和尚によって開創。柞原八幡宮金蔵
院の菩提所とも言われる 。 |
|
|
|
|
|
|
|
1645年に宇佐神宮の神職の菩提寺と
して創建された。宇佐神宮の最も重要
な神宮寺であった弥勒寺が 明治の神
仏分離令で、廃寺となり、同寺の仏像
5体が大善寺に移管された。 |
|
|
|
|
普賢延命菩薩像
総高180.7cm、像高87.7cm、カヤ材の木を用いた一木造。多くの腕がある普賢延命菩薩像は珍しく、現存する最古のもので貴重な遺品。 |
|
|
|
|
|
|
|
薬師如来像
像高278cm、桧材の寄木造、漆箔仕
上げ。 薬師如来の巨像としては、状
態がよい仏像の一つ。 旧弥勒寺金
堂の本尊 。 |
|
|
|
|
| 元享年間(1321年から1324年)に開山した真言宗の寺院 。山門は佐賀城の通用門であった。明治の初期、寺子屋として付近の学童等の勉学と修養の場でもあった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
普賢延命菩薩騎象像
像高71.7cm、桧材の寄木造、玉眼
嵌入内刳り、漆箔仕上げ。 頭上に
は金箔をはった銅製の宝冠を戴き
頸飾を懸ける。白象の蓮華座に座る |
|
|
|
|
|
|
|
|
| 1270年、円鑑禅師が開山。北条一門の追善供養で鎌倉幕府から保護を受ける。円鑑禅師は1262年に中国へ渡り、各地で禅を学ぶ。帰国後、高城寺開山。後に、東福寺の住持となった。 |
|
|
|
|
|
円鑑禅師坐像
像高85.5cm、桧材の寄木造、玉眼嵌
入、内刳り、彩色仕上げ。体部は肩の
張りや肘、膝の張出しを抑え、衣のひ
だは明快な強い曲線で処理。 |
|
|
|
|
|
9世紀末に創建された。 平安以降は
金剛勝院の一支院となる。戦国の兵
火によって建物は消失し 阿弥陀2体
と薬師如来1体が残された。その後、
残った仏像を安置する寺を再建。 |
|
|
|
|
|
薬師如来坐像
像高84.8 ㎝、桧材の寄木造、漆箔仕
上げ。内刳りを施す。仏像も肉髻を高
く盛り上げ、螺髪を細かく植付ける。
左手はひざ上で薬壷を持つ。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来像(中央)
像高140.3cm 、顔の表情は円満相で
肩の線は丸味を帯びる。体形は厚み
を充分にとって、胸や腹に自然な膨ら
みをもたせる。 |
|
|
|
|
|
阿弥陀如来像
像高85.1㎝、親指と人差し指で輪を
つくり、両手を腹の前で組んだ阿弥
陀定印を結ぶ。衣文は浅く彫り、波
状のひだをもつ。 |
|
|
|
|
|
平安時代初期に弘法大師によって開
山され、砥川石工集団の谷集落を見
下ろす山麓に創建された。江戸中期
に名工平川與四右衛門一族の石仏群が境内に安置された。 |
|
|
|
|
|
薬師如来坐像
像高82.7cm、 頭体部を桧材の寄木
造、体部には像底より内刳りを施す。
全体に穏やかで、衣文には平安末期
の平行線状の繰り返しが見れる。 |
|
|
|
|
|
帝釈天立像
像高110.9cm、頭頂から台座まで、カ
ヤ材の一木造。内刳りはない。素木仕上げ。体部の厚みはあるが、胸や腹
腿の起伏、抑揚は控え目となる。 |
|
|
|
|
|
元寇の来襲に備えて、１２７８年に後
宇多天皇が、敵国退散の祈祷寺とし
て創建。中世以降の度重なる戦乱と
明治の廃仏毀釈で衰退。近くには弥
生時代の吉野ヶ里遺跡がある。 |
|
|
|
|
|
聖観音立像
像高108.5cm。桧材の一本造、表面は彩色を施さず素木仕上げ。内刳りはない。量感に恵まれ、膝下に太い翻波式衣文が見える。 |
|
|
|
|
|
釈迦如来坐像
像高は111.0cm、桧材の寄木造、表
面には漆箔を押す。髪際線は中央が
下がり、バランスのとれた体形、流動
的な衣文など、慶派の作風を反映。 |
|
|
|
|
|
| 永享年間（1429?41）日高入道が薬師如来座像を本尊とする東光寺を創建。1592年、現在地に移し、再建、中興する。 |
 |
|
|
|
|
薬師如来坐像
像高は89.1cm、桧材の寄木造、表面
漆箔仕上げ。頭に小粒の螺髪を刻み
温雅な面相で、肉どりも引き締まって
いる。衣文線は浅く薄手である。 |
|
|
|
|
|
13世紀半ばに開創。16世紀初めに
宇土より現在地に移り再興される。
近年では放浪の俳人といわれた種
田山頭火が、42歳にして出家得度し
た寺として有名。 |
|
|
|
